お受け取りのほどよろしくお願いいたしますは正しい?

「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」は、結論から言うと誤った敬語ではなく、ビジネスメールでも問題なく使える表現です。ただし「受け取ってほしい」場面と「確認してほしい」場面を混同すると、少し的外れな印象になることがあります。この記事では、送るモノや相手との関係性別に使い分けられるよう、具体的な例文とあわせて整理しました。

この記事でわかること
  • 「お受け取りのほど」が正しい敬語である理由
  • 郵送物・添付データ・目上の相手などシーン別の例文
  • 言い換えたほうがよい場面とNGパターン
目次

「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」は正しい?結論

「お受け取り」は「受け取る」に丁寧・尊敬の接頭辞「お」を付けた表現で、「のほど」は断定を避けてやわらかく伝える言い回しです。「お受け取りください」という直接的な依頼表現も、相手の行為を立てる正しい敬語表現として使えます(出典:Forbes JAPAN)。

「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」は文法的に間違いではないが、送るものによっては別の言い換えの方が自然な場合がある

つまり、荷物や書類そのものを受け取ってもらいたい場面では自然に使えますが、内容の確認まで求めたい場面では言葉が足りない、という点だけ押さえておけば十分です。

シーン別「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」の例文集

筆者
ここからは、実務でよく使う4つの場面に分けて例文を紹介します。自分が今どの場面に当てはまるか確認しながら読んでみてください。

郵送物・宅配便を送った場合

「本日、契約書一式を発送いたしましたので、到着しましたらお受け取りのほどよろしくお願いいたします。」

→ 実際に相手が荷物を受領する必要がある場面なので、最も自然に使える例です。

「返送用の書類を同封いたしました。恐れ入りますが、お受け取りのほどよろしくお願いいたします。」

→ 返送物や同封物に対しても違和感なく使えます。

経費精算・社内書類の受け渡しの場合

「立替経費の領収書一式を総務部宛てにお送りしましたので、お受け取りのほどよろしくお願いいたします。」

→ 社内向けのやり取りでも問題なく使える表現です。

目上の相手・取引先へのあらたまった依頼の場合

「粗品ではございますが、心ばかりの品をお送りいたしましたので、お受け取りのほどよろしくお願い申し上げます。」

→ 「お願いいたします」より「お願い申し上げます」にすると、より丁重な印象になります(出典:Oggi.jp)。

メール添付の資料を送った場合

「見積書を添付いたしましたので、ご査収のほどよろしくお願いいたします。」

→ 添付データは「受け取る」より「確認する」意味合いが強いため、後述のとおり言い換えたほうが自然です。

資料や見積書など、内容の確認まで求めたい場合は「お受け取り」より「ご査収」「ご確認」が適切

使い方の注意点と言い換え表現・NG例

受け取ること自体をお願いしたいのか、受け取った後の確認までお願いしたいのかを区別することが、この表現を使いこなす一番のポイントです。

NG例:「資料を添付いたしましたので、お受け取りのほどよろしくお願いいたします。」

→ 添付ファイルは「確認」してもらうことが目的なので、ズレた印象になります。

改善例:「資料を添付いたしましたので、ご査収のほどよろしくお願いいたします。」

筆者
迷ったときは、「モノ(荷物・郵送物)=お受け取り」「情報(資料・データ)=ご査収・ご確認」と覚えておくと判断しやすいですよ。

そのほかの言い換え表現としては、贈答品を送る場面での「ご笑納のほどよろしくお願いいたします」、納品物の検査を伴う場面での「ご検収のほどよろしくお願いいたします」などがあります。相手が受け取った後に何をしてほしいかによって選び分けましょう。

※本記事は執筆時点(2026年7月)で確認できた一般的な用法にもとづいています。

「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」に関するよくある質問

目上の人やお客様に使っても失礼にはなりませんか?

基本的に失礼にはあたりません。丁寧な依頼表現ですが、より謙虚な響きを出したい場合は「お願いいたします」を「お願い申し上げます」に変えると、あらたまった印象になります。

「お受け取りの程」と漢字で書いても大丈夫ですか?

「お受け取りの程」でも「お受け取りのほど」でも意味は同じで、どちらの表記も使えます。ビジネスメールでは平仮名表記の方がやわらかい印象になり、よく使われています。

関連する質問

Q

お受け取りのほどよろしくお願いいたしますの言い換えは?

A

「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」の言い換えとしては、状況に応じて「ご査収のほどよろしくお願いいたします」や「ご確認のほどよろしくお願いいたします」が適切です。特に資料やデータを送る際には、確認を求める意味合いが強いです。

Q

お受け取りの程よろしくお願い致しますとは何ですか?

A

「お受け取りの程よろしくお願い致します」は、「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」と同じ意味で、受け取ってほしいという丁寧な依頼表現です。漢字表記でも意味は変わりませんが、ひらがな表記の方が一般的です。

Q

「お受け取りください」の丁寧な言い方は?

A

「お受け取りください」のより丁寧な言い方は「お受け取りいただけますと幸いです」や「お受け取りいただけますようお願い申し上げます」となります。相手に対する敬意を表す表現です。

まとめ

「お受け取りのほどよろしくお願いいたします」は間違った敬語ではなく、郵送物や荷物、書類の受け渡しであれば自然に使える表現です。一方で、添付データや確認を求めたい場面では「ご査収」「ご確認」に言い換えるとより的確に伝わります。今後、表現の使われ方に変化があれば内容を更新します。

参考・出典

「受け取ってください」の敬語表現とは?ビジネスシーンでの使い方と丁寧な言い換え表現を解説 | Forbes JAPAN

「受け取る」の敬語は?尊敬語・謙譲語・丁寧語の表現と類語も紹介 | Oggi.jp

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