引継ぎメール 後任を紹介する例文と注意点

異動や退職で担当を引き継ぐとき、取引先への連絡は「前任者から?後任者から?」「いつ送る?」と迷いがちです。引継ぎメールは、相手に「これからも安心して任せられる」と感じてもらうための大切な連絡です。

この記事では、送る順番を整理したうえで、そのまま使える例文を立場別に紹介します。

この記事でわかること
  • 引継ぎメールを「誰が・いつ・誰に」送るかの流れ
  • 前任者・後任者・連名など立場別の例文
  • 一斉送信の注意点など、引継ぎメールで失敗しないポイント
筆者

担当が変わるとき、取引先が一番不安なのは「話がちゃんと伝わっているか」なんです。引継ぎメールは、その不安を消すための連絡だと思ってくださいね。

目次

引継ぎメールを送る流れ

担当変更の連絡は、次の順番で送るのが一般的です。

順番送る人送る相手内容
1前任者取引先担当変更のお知らせと、後任者の紹介
2後任者取引先着任の挨拶と、今後の窓口になることの連絡
3前任者→後任者社内引継ぎ内容の共有(案件の状況・注意点など)

前任者のメールに後任者をCCで入れておくと、取引先は後任者のアドレスをすぐに把握でき、後任者の挨拶メールもスムーズに送れます。前任者と後任者が連名で1通にまとめる方法もあります。

引継ぎメールの例文【前任者・後任者・連名】

前任者から取引先へ後任を紹介するメール例文

例文① 前任者から後任を紹介する
担当者変更のお知らせ(株式会社△△ 吉川)
吉
株式会社△△ 営業部 吉川宛先:株式会社〇〇 安藤様(CC:株式会社△△ 宮本)
株式会社〇〇 安藤様 いつもお世話になっております。 株式会社△△ 営業部の吉川でございます。 私事で恐縮ですが、〇月〇日付で企画部へ異動することとなりました。 これに伴い、貴社の担当を同じ営業部の宮本が引き継ぐことになりました。 宮本は営業経験が長く、これまでの経緯もすべて共有しておりますので、どうぞご安心ください。 本メールのCCに宮本を入れておりますので、今後はこちらのアドレスにご連絡いただけますと幸いです。 在任中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。 後日、宮本とともにご挨拶に伺えればと存じます。 今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

後任者から取引先へ送る着任挨拶メール例文

例文② 後任者からの着任挨拶
担当就任のご挨拶(株式会社△△ 宮本)
宮
株式会社△△ 営業部 宮本宛先:株式会社〇〇 安藤様
株式会社〇〇 安藤様 はじめてご連絡いたします。 株式会社△△ 営業部の宮本と申します。 先日吉川よりご案内いたしましたとおり、〇月〇日より貴社の担当を務めさせていただくことになりました。 これまでのお取引の経緯や、現在進行中の〇〇の案件については、吉川から詳しく引き継いでおります。 皆さまにご不便をおかけしないよう、精一杯努めてまいります。 近日中に、改めてご挨拶に伺えればと存じます。 ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
筆者

後任の挨拶メールでは、「進行中の案件も把握しています」とひと言入れるのが効きます。取引先が一番安心するのは、そこなんですよ。

前任者・後任者の連名で送るメール例文

1通で済ませたいときや、担当している取引先が多いときは、連名で送る方法もあります。

例文③ 前任者・後任者の連名
【担当者変更のご挨拶】吉川から宮本へ(株式会社△△)
吉
株式会社△△ 営業部 吉川・宮本宛先:株式会社〇〇 安藤様
株式会社〇〇 安藤様 いつもお世話になっております。 株式会社△△ 営業部の吉川です。 このたび、〇月〇日付で貴社の担当が私・吉川から宮本に変わることになりましたので、ご連絡いたします。 在任中は大変お世話になり、心より御礼申し上げます。 ―――――――――― はじめまして。後任の宮本と申します。 吉川から業務を引き継ぎ、〇月〇日より貴社を担当いたします。 至らない点もあるかと存じますが、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 今後のご連絡は、宮本(miyamoto@example.co.jp)までお願いいたします。 引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

社内で後任者へ業務を引き継ぐメール例文

取引先への挨拶とは別に、社内では後任者に案件の状況をまとめて伝えます。

例文④ 社内向けの業務引継ぎ
【引継ぎ】株式会社〇〇様の案件について
吉
営業部 吉川宛先:営業部 宮本さん(CC:西田課長)
宮本さん お疲れさまです。吉川です。 株式会社〇〇様の引継ぎ内容を、以下にまとめました。 ■ご担当者:購買部 安藤様(メールでのやり取りが中心) ■進行中の案件:〇〇の追加発注(〇月〇日納品予定) ■今後の予定:〇月〇日に次期見積もりの提出 ■注意点:請求書は毎月20日締め、PDFでの送付をご希望 過去のやり取りは、共有フォルダ「〇〇様」にまとめています。 〇月〇日の訪問には私も同行しますので、そこで直接ご紹介します。 不明点があれば、異動後も遠慮なく聞いてください。

異動・退職など理由別の書き方

担当変更の理由によって、冒頭の一文を差し替えます。

理由書き方の例
社内異動私事で恐縮ですが、〇月〇日付で〇〇部へ異動することとなりました
退職私事で恐縮ですが、〇月〇日をもちまして退職することとなりました
担当エリア・体制の変更社内の体制変更に伴い、〇月〇日より担当が変更となります
産休・育休〇月〇日より休業に入るため、その間は〇〇が担当いたします

退職の場合、理由を詳しく書く必要はありません。「一身上の都合により」と書くか、理由に触れずに退職日だけを伝えるのが一般的です。

引継ぎメールで失敗しないための注意点

送るタイミングは早めに

担当変更が決まったら、できるだけ早く連絡しましょう。進行中の案件がある場合、相手はスケジュールの調整が必要になることもあります。異動・退職の直前ではなく、引継ぎ期間中に前任者と後任者の両方が対応できる時期に送るのが理想です。

一斉送信するときはBCCを使う

複数の取引先に同じ内容を送る場合、宛先をCCにすると、ほかの取引先のメールアドレスが全員に見えてしまいます。個人情報保護委員会の漏えい等報告に関するリーフレットでも、BCC欄に入力すべきメールアドレスをCC欄に入力して一斉送信してしまうケースが、漏えいの例として挙げられています。一斉送信する場合は必ずBCCを使い、可能であれば1社ずつ個別に送りましょう。

筆者

引継ぎの挨拶メールは、取引先ごとに宛名を入れて個別に送るのが一番丁寧です。手間はかかりますが、そのぶん印象に残りますよ。

前任者の連絡先がいつまで使えるかを書く

退職の場合は、前任者のメールアドレスがいつまで使えるかを書いておくと、相手が迷いません。「〇月〇日以降は本アドレスは使用できなくなります」と添えましょう。

まとめ:引継ぎメールは「順番」と「安心感」が大切

引継ぎメールは、前任者からの紹介、後任者からの挨拶、社内での業務共有という順番で送ると、取引先も社内も混乱しません。後任者のメールでは「経緯や進行中の案件も把握している」と伝えて安心してもらい、一斉送信のときはBCCを使うなど、情報の扱いにも気を配りましょう。

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